正直使ってみて驚いた

今回 YouTube などのレビューを見て格安タブレットの TECLAST T40 Plus を購入して使ってみた。 Amazon で 24,000 円台で購入できたが、今は少し値段が上がっている。 とはいえまだまだ 3 万円を切る値段ならば格安と言えるだろう。 私はタブレットをこよなく愛用している人間で、今回 SIM を挿して使いたいということで Xiaomi Pad 5 の Pro 版が販売されず 5G モデルがグローバル展開されないということにひどくがっかりしてしまったのだが、今回妥協する形でこのタブレットを選んでみて結果的に良かったと思っている。 今どきのヘビーなゲームは厳しいだろうが自分の用途だと十分使えるし、何よりコストパフォーマンスが抜群だ。 しかも普通は LTE (5G) モデルは Wi-Fi 版よりかなり値段が上がるのだが、このタブレットは LTE に対応していてこの値段だ。 以下、個人的に感じたことをつらつらと書いてみる。

パッケージや筐体はしょぼい

届いた箱を開けてみてびっくりしたのがそこはかとなく漂うコストカット感だった。 今まで Google やファーウェイのタブレットだったり OPPO のスマートフォンだったりいろいろ使ってきたが、その中でも群を抜くショボさだ。 ただこんな箱は最初ちょっと見るだけで結局後は売る時用に押入れにしまっておくだけなので大して関係はないかもしれない。 しかし筐体。 筐体デザインもまあ値段にしては悪くはないと言えるかもしれないが、背面は金属調になってはいるものの材質はプラスチックだろう。 ただ個人的には金属のひんやりした触感よりプラスチックのチープな触感のほうが好きなので、これはこれで悪くはない。 ただ、そこにモデル名と技適のシールが貼り付けてあるのがダサい。

3.5 mm イヤホンジャックはありがたい

このタブレットは ALLDOCUBE iPlay 40 Pro と違ってイヤホンジャックがついている。 aptX に対応していない格安タブレットにおいて有線イヤホンを使う欲求は大きく、これが地味にありがたいので購入理由の一つとしたのだが、よくよく調べてみると開発者オプションをいじると確かに aptX は使えないが AAC は使えるようで私が持っている Bluetooth イヤホンも AAC に対応していた……。 というわけで別にイヤホンジャックはなくても良かったのだが、あればあったで家でヘッドホンを繋いだりできるので役に立つ。 ちなみに Bluetooth イヤホンを AAC で繋いでゲーム (麻雀) をプレイしてみたが aptX 対応のスマートフォンと同様に音の遅延が少なくていい感じだった。

2021/9/24 追記: しばらく使っていたら Bluetooth イヤホンが接続されているにも関わらず認識されず本体スピーカーから出るようになってしまった。 開発者オプションから設定を元に戻すと正しく認識したが、今度は遅延がひどい SBC 接続になってしまう。 ということでやはりゲームをプレイする時は有線イヤホンを使うことになったので、結局イヤホンジャックは必要だった。

ディスプレイが意外に綺麗

iPad Pro と見比べてしまうとさすがに解像度の粗さなどが分かってしまうが、それでも液晶は十分に明るく綺麗で実用に耐えるものだと思う。 YouTube や d アニメなどを視聴してみたが快適だった。 ただこれもネット上で情報が出ているがアマゾン・プライム・ビデオや Netflix などのサービスでは HD 画質で視聴できないので注意が必要となる。 そういったサービスをメインで使いたい場合は大人しく iPad や HD 視聴できると確約されているタブレットを買ったほうがいいだろう。 まあ私は YouTube と d アニメだけでもそこまで問題はないので良かった。

動作はまずまずキビキビ動いて十分実用に耐える

スマートニュースやら 2 ちゃんまとめブラウザやら使ってみたが MediaPad M5 より断然キビキビ動く。 Antutu ベンチマークスコアが同じくらいだったのでそんなに違わないかと思っていた (のでちょっと購入を躊躇っていた) が、これは驚いた。 あんまりベンチマークスコアのみを鵜呑みにしてはいけないのかもしれない。 この端末は RAM を 8 GB も積んでおり、動作に余裕があるのかもしれない。 まあヌルヌルサクサクとはちょっと言い難い局面もあるが、正直自分の用途だと全く困らないくらいには動いてくれる。

PD 充電非対応にちょっと面食らった

USB-PD 非対応というのは事前に知っていたのでああ急速充電できないのか、それくらい良いかなと気楽に構えていたのだが、実際家で気軽に USB-C to USB-C ケーブルを繋いでみてびっくりした。 ピクリとも反応しない。 つまり急速充電できないという意味ではなくUSB-C to USB-C ケーブルを使っての充電と PC に繋いでのファイル転送ができないということだった。 これはモバイルバッテリーでも同様だったのだが、ちゃんと普通の USB-A to USB-C ケーブルを使えば充電できた。 PC は最近の (USB-C ポートしかない) MacBook でなければ大丈夫だと思うが、充電器によっては USB-C ポートしかなかったりするのでちょっと気になるかもしれない。

SIM/SD カードスロットの不具合には当たらなかった (多分)

自分は LINEMO の SIM を挿して使用している。 どうもレビューによるとこの端末は SIM/SD カードスロットに欠陥がある個体があるようでそれにあたると不安定になるようだが、自分が使ってみた感じだと外でも普通に 4G 通信できるし、麻雀で遊んでも特に切断されるといったことはなかった。 というわけで自分はハズレを引かなかったということでホッとした。 Wi-Fi 感度も特に悪いということもなく、快適に使える。

どういう人にオススメか

タブレットは特に拘りがなければ安くて高性能な iPad という選択肢がある。 なのにあえてこういう製品を選ぶのにはそれなりに理由がある:

  • スマートフォンで Android を使っており購入したアプリをタブレットでも使いたい
  • SIM を挿して外でモバイルネットワークを使いたい (iPad の SIM フリーモデルは高い)
  • iPad OS は嫌だ (使いにくい)

といったところだろう。 ちなみに私はこれにすべて当てはまった。