「ら」に違和感

さて、昨日の最終状態から暫く練習してみて、やはり 7 のキーに配置した「ら」のキーがイマイチ快適でないように感じていた。 何故か 4, 5 のキーに配置した「ゅ」「ゃ」はそれ程打ちにくく感じないのだが 7 だけ異様に打ちにくく感じるのである。 よく考えたら当然の話で、「ゅ」「ゃ」に関しては「し」の次に打鍵するのが大部分であり、「し」は上段に位置する為それ程手を動かさずに自然な動きで「ゅ」「ゃ」を押下できていた。 だが「ら」に関しては何の規則性もない為下手したら下段を打っていたにも関わらず最上段に引き戻されることがあり「かなり無理がある」と感じてしまっていたわけだ (注釈するが中指と薬指ならばそこまで負担には感じない)。

「そ」のリストラ

月配列 2-263 式のアンシフト面は流石に頻出文字ばかりでよく練られている……と以前も書いたのだが、一つだけ「せ」と入れ替えた方がいいのでは、と思っていたキーがあった。 「そ」のキーである。 かな出現頻度表を見ても「そ」は「せ」より頻度が低い。

そこで今回の「ら」の移動先に関して以下の 4 パターンで再考察を行った:

  1. 「ら」を 2-263 の「せ」の位置に移動する
  2. 「ら」を 3 のキーに置き「せ」を 2-263 の元の位置に戻す
  3. 「ら」を「そ」の位置に置き「そ」を 2-263 の「せ」の位置にする
  4. 「ら」を 3 のキーに置き「せ」を 2-263 のその位置にし「そ」を 2-263 の「せ」の位置にする

ここまで絞ってはみたが 1. と 2. は言ってみれば無難な選択肢であり今の自分の状態からしても馴染むのが早そうではあった。 しかし今回は「そ」をリストラする事を重視し 1. と 2. は見送りとした。 そこでリストラした「そ」の位置に「ら」と「せ」どちらを置こうかというところだが、その列には「は」と「す」があるので「はらはら」「すらすら」「らすと」「波乱」等結構連続してしまうパターンが多い。 一方「せ」はというと「馳せる」「派生」「長谷川」ぐらいのもので「ら」よりは明らかに苦手ワードが少ない。 ということで「そ」の位置には「せ」を置き、3 のキーには「ら」を置くことにした。 3 のキーに「ら」を置くと 8 のキーの「も」と同様の移動 (中指シフトから単純に上に移動した) という事になり割とキレイな移動に見える。

「そ」は予定通りシフト側の 2-263 の「せ」の位置に置いた。 この場合「阻止」「訴訟」「粗品」「素質」「空」が苦手ワードということになり「せ」の場合より若干不利に見えるが (「世襲」「せしめる」等)、今回は単純なかな頻出順に従う事にした。 最近の配列を見てみても「せ」をアンシフト面に出して「そ」をシフト面に置いているものが多いのはある意味納得で、カタカナ語を見ても「そ」は so (SONY: ソニー、socks: ソックス等) だけなのに対し「せ」は「sa」と「se」があるのでカタカナ語によく出そうに見える (sale: セール、self: セルフ等)。

最終型

/* 単打 */
[
  |ふ|ら|ゅ|ゃ|  |  |も|ー|  |  |
せ|こ|し|て|ょ|つ|ん|い|の|り|ち|
は|か|  |と|た|く|う|  |゛|き|れ|
す|け|に|な|さ|っ|る|、|。|゜|・|
]

[d],[k][
ぅ|ぁ|ぃ|ぇ|ぉ|  |  |  |  |  |  |
  |ひ|ほ|  |め|ぬ|え|み|や|  |「|
  |を|  |あ|よ|ま|お|  |わ|ゆ|」|
  |へ|そ|  |  |む|ろ|ね|  |  |  |
]

2-263 はそのままで十分よく出来ていた

他の移動案としては頻出する割にシフト側にある「ま」や頻度の割にアンシフト側にあるうえに右手小指の連続の原因となっていた「ち」があったが、いずれも検討しただけで実施しなかった。 2-263 のアンシフト面は十分頻出するかなばかり配置されていて、最上段も目ぼしいものは置いてしまったのでもう「ま」を置くスペースも無いし、「ち」に関してはリストラして他の文字を置いた所で結局右手小指連続パターンからは脱却できない。

今回の修正で気に入ったのは「ふ」「ゅ」「ゃ」「ー」の 4 点で次点に「も」、「せ」と「そ」に関しては得意ワードと苦手ワードが変わっただけで効果という点では微妙かもしれない。 「ら」は単打できるのは確かに良いがやはり「も」ほどの価値は感じない。 が、7 のキーよりは明らかに良いのでこのままいこうと思った。

素の 2-263 と比べると打鍵数が明らかに少なくなったので、慣れればそこそこの火力を出せるのではないかと思われる。 だが最上段を使っているせいか 2-263 と比べると特に左手が疲れる気がする。 このあたりはトレードオフなのだろう。